価格: | ¥2750 |
著者: | 柳父章 |
出版社: | 法政大学出版局 |
発行年月: | 2003年03月 |
ISBN: | 9784588436086 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | 在庫あり |
「どんなに正確な論理的表現も、厳密に言へば畢竟文体の問題に過ぎない」(『Xへの手紙』)という小林秀雄自身の文章の構造を、思考運動の二元的対立を表わすベクトル記号を用いて詳細に分析し、そこに日本的思想に特有の思考のモデルを発見する異色の文体論。小林の批評文に特徴的な「思考の飛躍」と「印象批評」に詩と批評の対立構造を読みとり、言葉の背後に隠された「論理」を浮彫にする。