価格: | ¥11000 |
著者: | 下山孃子 |
出版社: | 明治書院 |
発行年月: | 2008年02月 |
ISBN: | 9784625454004 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | お取り寄せ |
本論文は、近代の作家島崎藤村の文学研究である。対象としたテクストはほぼ全ての著作にわたっている。新体詩史上における藤村詩の問題(四つの詩集)、詩から小説へのジャンルの転換に伴う表現方法上の模索、十九世紀ヨーロッパ本格小説の模倣(『緑葉集』『破戒』)から自伝的小説(『春』『家』)への移行、渡仏体験を挟んでなされた存在論的課題探究とそれをめぐる問題(『新生』『桜の実の熟する時』『嵐』)、文明批評的小説『夜明け前』論、更に、藤村研究とその周辺の問題へと展開している。