価格: | ¥880 |
著者: | 赤澤史朗 |
出版社: | 山川出版社 |
発行年月: | 2017年04月26日頃 |
ISBN: | 9784634547100 |
種類: | 全集・双書 (日本史リブレット 98) |
在庫状況: | 在庫あり |
第二次世界大戦は、イデオロギーの闘いでもあった。アメリカにとって、それは民主主義に敵対するファシズムの哲学を打倒する闘いであり、ファシズム諸国の国家改造が目標だった。これに対して日本の「思想戦」は、対外的な宣伝力が弱く、「思想戦」の主体とされた大日本言論報国会は、国内に残されている米英思想の排撃に狂奔する。同会々長の徳富蘇峰は、十五年戦争期に戦争を煽ることで不死鳥のように甦り、ついには論壇の大御所となった。「思想戦」論の行き着く先を、戦時下の蘇峰の姿とともに描きたい。