価格: | ¥6050 |
著者: | 豊泉清浩 |
出版社: | 川島書店 |
発行年月: | 2001年10月 |
ISBN: | 9784761007461 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
ヤスパースは精神病理学者、実存哲学者として知られているが、彼の哲学をどのように解釈すれば教育哲学として捉えることができるのか、また、教育学説史のうえで、どのような位置づけがなされるのだろうか。本書は、実存的教育哲学の可能性はボルノーのヤスパース解釈にではなく、ヤスパース哲学そのものの研究に還る必要があるとの問題意識から出発し、4部構成において、まずボルノーの教育思想の特徴と限界を考察し、つぎにヤスパースの教育哲学について省察を加え、ボルノーを越える実存的教育哲学の根源性がヤスパース哲学に内包されていることを明らかにする。そして同時に、ヤスパース教育哲学のなかに新たな教育目的論の再構築の可能性を探り、今日の教育現実に対して彼の教育哲学から学びうるものは何かを探求していく。