本書は、「基礎・基本の充実、発展」という観点から、旧版を加筆、再構成したものです。小学校の算数では、多くの教材が出てきますが、基礎・基本となる教材は限られています。１年生では、十進構造、位取り記数法、くり上がり、くり下がりの理解と習熟が最重要となります。このことがわかってできれば心配することはありません。基礎は、数学教育では「量の理論」のことを意味しています。基本は、数学教育では「水道方式」のことを意味しています。本書は、「量の理論」と「水道方式」に基づいて作成しています。あれも、これもできるのが良いのではなく、大事なところだけわかってできればよいという観点で作りました。