価格: | ¥2200 |
著者: | 子安宣邦 |
出版社: | 白澤社 |
発行年月: | 2002年11月 |
ISBN: | 9784768479032 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | 在庫あり |
伊藤仁斎、山崎闇斎、荻生徂徠、新井白石、平田篤胤ら近世日本の知識人が展開した神と祭祀にかかわる言説「鬼神論」。それは神的存在の有無をめぐる議論を超えて、神と祭祀を意義づける言説への視点を生じさせた。それは祭祀を創設することと、創設するものへの視点である。あるいは祭祀の制度論的な視点。まさに「鬼神はそれについて語る人の言説に住む」のである。「鬼神論」の射程は日本の近代国家の創設、近代日本の国家神道から靖国問題にまで及ぶ。「鬼神論」はこのようになお新たな課題を提起しつづけている。本書は近世日本思想史の相貌を一変させた子安思想史学の原点であり、日本の近代を考えようとする人の必読書である。