価格:¥3080
著者:洲脇寛
出版社:金剛出版
発行年月:1986年07月
ISBN:9784772402392
種類:単行本
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著者は、日本を代表してWHOの薬物とアルコール関連問題部会に加わってきた、この領域の指導的な精神科医の一人である。その著者が現在日本が抱えている依存・嗜癖問題の特質を正確に描き出し、治療を説いたのが本書である。現在深刻な社会問題となりつつある三大乱用物質、アルコール・覚醒剤・有機溶剤について、丹念なフィールドワークに基づきその実態を明らかにし、合わせて従来困難とされた治療と対策についても、著者の長年の経験と実践活動の中から、臨床に即した提言を試みる。とりわけ、アルコールの乱用は医療場面はもとよりさまざまな場面で臨床家を悩ませているが、本書では、入院治療と外来治療、また精神療法と抗酒剤療法等を取り上げ、さらに我が国独特の飲酒パターンと、これに有効とされる内観療法などを文化人類学的観点から詳細に説いている。
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