価格: | ¥5940 |
著者: | 河村政敏 |
出版社: | 至文堂 |
発行年月: | 1997年04月 |
ISBN: | 9784784301843 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
日本の近代文学史を美しく彩った「パンの会」の詩人、白秋、杢太郎、光太郎らは、隅田川にセーヌをしのびながら、詩と酒と青春との饗宴を繰り展げ、酔えば白秋のこの詩を当時流行の「ラッパ節」の節に合わせて歌ったものだという。享楽の底にしのび入るようなこの世紀末的哀傷こそ、彼等詩人がこよなく愛した情趣であった。本書は、そうした白秋詩の成立と展開を追いながら、その魅力の核心に迫ったものである。