価格: | ¥8580 |
著者: | 岡本雅享 |
出版社: | 社会評論社 |
発行年月: | 1999年09月 |
ISBN: | 9784784503797 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
民族的マイノリティの権利保障の中で、民族語の使用や民族文化、歴史の継承を目指す民族教育は重要な要素である。本書はこの点を中心に、中国の少数民族が置かれている状況とマイノリティ権利保障の実態を明らかにしている。具体的には少数民族の言語、教育をめぐる実状を、新式学校教育が始まった19世紀末頃から1990年代にかけて、民族ごと、あるいは地域ごとにとらえる。中でも民族語による教育や、それと漢語との二言語教育に焦点をあてる。その際、法律が具体的にどう機能し、使われているのか?二言語教育のための教科課程がどう組まれ、教科書がどうつくられ、どのような教授法をとっているのか?行政指導者の考え、子どもや父母、教師の思いはどうか?民族語による新聞、雑誌やラジオやテレビ放送もあるというが、どのくらいの広がりを持つものか?部数や頻度、内容、実際の視聴率や効果はどうなのか?-といった点に注意しながら検証している。