価格:¥1281
著者:斎藤文則
出版社:実務教育出版
発行年月:1997年03月
ISBN:9784788918177
種類:全集・双書 (比較日本の会社)
在庫状況:
わが国の銀行はいま、政府が二十一世紀をにらんで断行する劇的な金融制度改革「日本版ビッグバン」を前にして、全世界の一体化が進む新時代に適した強固な経営基盤構築をめざし、全力で挑戦を開始した。この改革は、日本の金融市場をこれまで拘束してきた規制をすべて撤廃し、内外に広く開放して、東京をニューヨーク、ロンドンと並ぶ国際金融市場として復権させることを眼目としているので、国境を越えた競争の激化は必至である。国際的な金融再編も予想され、金融地図は大きく塗り替えられていくだろう。このような空前の試練に耐え、新天地を切り開いていける底力を、日本の銀行はじゅうぶんに備えているが、グローバル化が急進展するなかでの今回の改革は、これまでのものとは大きく違うと強く自覚しなければならない。国の法や制度による保護への甘え心を払拭し、自力であらゆる金融ニーズに幅広く応えていける体制を確立することが急務だが、その基本は、「量」よりも「質」を重視する経営へ転換し、体質を強化することである。本書では、銀行が経営姿勢の抜本的な転換を迫られるに至った経緯と、新時代への対応に取り組む姿とその展望を、できるだけわかりやすくえがくことを試みた。とくに、金融の自由化、エレクトロニック化の進展状況と、銀行経営新時代への戦略に焦点を合わせ、「これからの銀行」の姿を浮き彫りにしようと努めた。
商品画像
 
Copyright (C) 2014 Harumeki-Web All Rights Reserved.