価格: | ¥2420 |
著者: | 菅佐和子 |
出版社: | 星和書店 |
発行年月: | 1996年12月09日頃 |
ISBN: | 9784791103393 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | お取り寄せ |
「永遠の少年」とは、ユング心理学で重要視される元型のひとつである。少年らしい可能性や魅力を持っているが、現実と向き合っていく大人になることのできない人間像の元型で、すべての人が心の底には、これをもっている。なかなか面白いセンスをもっていて、何かの加減で急に熱心に新しいことに取り組むのだが、長続きさせてやり抜くことができない。本書には、そのような「永遠の少年」を父親として持った娘が、どのような悩みや苦しみをもって成長してくるかが、具体的に描かれている。十四歳の少女から六十四歳の女性まで、年齢の異なる六人の女性が、「永遠の少年」型の父親を持ったために味わう人生の哀歓がつぶさに述べられる。もちろん、それには悲しみや苦しみが多いのだが、そのような父親のもつ言い難い魅力というものも、うまく記載されている。