価格: | ¥2750 |
著者: | 筒井 正夫 |
出版社: | 新評論 |
発行年月: | 2007年06月30日頃 |
ISBN: | 9784794807403 |
種類: | 単行本 (シリーズ近江文庫) |
在庫状況: | お取り寄せ |
本書は、城下町彦根や古都大津の町に分け入り、中山道や琵琶湖を旅しながら、そこに残された「骨董・古美術品」の中に近江文化の結晶を見いだし、あますところなく紹介するものである。だが、著者はありきたりの有名美術館や観光スポットには訪れていない。人知れず文化を紡ぎ、次代に受け継いでいこうとする市井の骨董店や私設美術館、そして街角で朽ち果てんとする「名建築」、そうした、地元で暮らしていなければとうてい見いだし得ないような隠れた名所に分け入って珠玉のような宝を発見した。そこにはまた、著者の鋭い文明批評の眼も光る。