文楽界の御曹子・九四郎が殺され、その殺人現場に“オニ”の血文字が…。跡目争いとみた捜査陣は、突然姿を消した美貌の内弟子・鬼若こと久竹澄生の行方を追う。その頃、捜査陣に双子の兄をもつ雑誌編集者の成見は、土地開発から地底伽〓を守りたいとの手紙を受けとり国東半島へ取材に向かった。そこで彼を待っていたのは“鬼神”を祀る一族だった！連続する鬼は偶然の符号か？そして、成見を巻きこんでゆく宿命の血脈とは？