価格: | ¥854 |
著者: | 奈良本辰也 |
出版社: | 天山出版 |
発行年月: | 1992年05月 |
ISBN: | 9784803335101 |
種類: | 新書 (天山ブックス) |
在庫状況: | |
徳川家康は元和2年の大阪夏の陣のあと、完全に豊臣家滅亡の姿をみて死んだ。いや、彼自身の手によって豊臣家を亡ぼして死んだと言ってよい。享年75歳だった。豊臣秀吉は、家康よりも6歳年長である。そして、彼が死んだのは慶長3年、関ヶ原の戦が行われる2年前だった。享年62歳だった。もし、秀吉が75歳まで生き、家康が62歳で死んだとすれば歴史の展開はどうなっていたであろう。豊臣と徳川の運命は逆になっていたかも知れぬ。そして、商業がもっと重視される社会になっていたであろう。キリスト教の禁圧はあったかも知れぬが、貿易はもっと自由であったろう。