私の体内に異変が起きました。これは私にとって衝撃的な物でした。私の体内で大きく育っていた物、その子の名前は「癌」。４時間に及ぶ手術、その後根治に向け長い闘いの始まり。そのスタートをきる為、平成８年１月４日この日はじめて先生より告知を受けたのでした。私が今、立たされている舞台の幕が開いた瞬間でした。必死で涙を堪え笑顔をつくろうとする私に、先生は、泣いてもいいんだよ、そう声をかけてくださいました。