価格: | ¥3080 |
著者: | 上山和雄 |
出版社: | 日本経済評論社 |
発行年月: | 1989年09月01日頃 |
ISBN: | 9784818803312 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
本書で取り挙げるのは、中央政界では全く無名の、神奈川県郡部において明治中期から昭和初年まで活動した一陣笠代議士山宮藤吉である。31歳で県議候補となり、その後落選と当選をくり返しながらも県議・代議士へと押し上げられていった地盤は何であったのか。また藤吉はその地盤をどのように維持し拡大していったのか。政治的ステイタスの上昇に応じて増加する選挙費・活動費をどこから調達したのか。彼の政治的献心の対象は如何なるものであり、その課題をめぐって地方政治家集団がどのように離合集散をくり返したのか。山宮藤吉を取り巻く地方政界の動向を明らかにしながら、従来の政治史研究では等閑に付されてきた問題を具体的に示そうとするものである。