価格: | ¥550 |
著者: | 榊山潤 |
出版社: | 富士見書房 |
発行年月: | 1986年04月 |
ISBN: | 9784829111161 |
種類: | 文庫 (時代小説文庫) |
在庫状況: | |
明智光秀が、越前一乗谷城の城主朝倉義景に仕えていた頃から、この物語は始まる。その頃、一乗谷城には、京を追われた将軍足利義昭が、側近の細川藤孝と共に滞在していた。折しも、城主義影の息子と乳母を毒殺したとの罪で捕えられた親子3人が、釜うでの刑に処せられる。その際に見せた義景の暗愚さに愛想をつかした光秀は、藤孝と謀り、将軍義昭と共に京に上り,織田信長をたよる。織田信長の家臣となった光秀は、幾多の戦場で抜群の功績を上げ、異例の出世をするが、時たま、気まぐれにみせる信長のはげしい感情に翻弄され、不安をつのらせていく。遂に光秀は本能寺に信長を襲う。謀叛にふみきる経緯と、光秀の不安な心情を描いて、著者は謀叛の謎にせまる。名作「毛利元就」の著者が描く歴史小説の力作である。