ローラは広告代理店を経営するキャリアウーマン。パトリックという恋人もいて、結婚の約束もしている。彼はハンサムで魅力的で仕事もできる、まさに理想の男性だった。だがローラは、彼に一度も燃えるような情熱を感じたことがない。それが彼女を苦しめていた。彼を愛しているはずなのに、なぜ。ある週末、新居を探していた彼女は、郊外の物件を見に行った。牧草地の中にぽつんと一軒立っている石造りの古いコテージ。ローラは一目で気に入った。こんな所に住みたいといつも夢見ていた。すると突然遠くからトラクターが現れ、一人の男が降り立った。「僕の土地に入るな。出ていけ。今度入り込んだら承知しない」怒りでぎらついた目と険しい表情に、ローラの全身に震えが走った。