「ローラ？まさかきみがここにいるとは！」ニューヨーク州の小さな町のホテル、ステージコーチ・イン。格式を感じさせるチューダー様式。壁に咲き乱れるツルバラ。甘く苦い思い出に満ちたその場所で、ローラはマークと再会した。学生時代、アルバイト中に、経営者の息子だったマークと恋をし、フランス留学の話をあきらめてまでそばにいようとしたのに、彼のほうはさっさとシカゴに仕事を見つけて去っていった。あれから三年。ホテルをとりしきるマークの姉が入院し、ローラは頼まれて手伝いにやってきた。マークも姉を心配してもどってきた。週末には彼の友人の結婚式が予定されており、スタッフは準備に大忙し。次から次へとトラブルが起こるが、そのたびにローラはマークの協力で救われた。彼は三年前よりずっと思いやり深くなったみたい…。