価格: | ¥1320 |
著者: | 久米康生 |
出版社: | 木耳社 |
発行年月: | 1989年03月01日頃 |
ISBN: | 9784839374808 |
種類: | 単行本 (オリエントブックス) |
在庫状況: | |
オランダ人たちは出島を「国立監獄」と呼んでいた。そのなかに閉じこめて、きびしく行動を制限したからであるが、シーボルトはその厚い壁を破って、長崎市街の景勝の地に蘭学教授の道場を開くという画期的な事業を試みた。そして、そこは「洋学の光源となる」ところ、と誇らかに宣言している。鳴滝塾はそのころ蘭学の最高学府であり、知識欲に燃える人たちが全国から集まった。