価格: | ¥1760 |
著者: | 森 和朗 |
出版社: | 鳥影社 |
発行年月: | 2019年03月25日頃 |
ISBN: | 9784862657282 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | 在庫あり |
いま政治の主導権を握っているのはマスメディアであるが、大衆に迎合しようとしてそれが形式的な正義を強調すればするほど、大衆もまた正義の味方になったような気分で、善に陶酔しながら現実を見失って判断を狂わせていく。そうしたことが物神化が繁殖する絶好の土壌になるのである。現在のところ、日本人の混迷は精神の内部にとどまっているが、それが政治や経済や外交にまで波及していったら、その先に待ち構えているのは国家の破局ということになるのではないか。古代からアルメニアの聖なる山であったアララト山。トルコの領土にされてジェノサイドを嘆くこともできない、国家なき民族の悲劇を描く。