1950年代、世界中が戦後の復興に必死だった時代。1マイル=1609メートルを4分以内で走るという未踏の記録に立ち向かった若きアスリートたちがいた。英国の伝統とアマチュア精神を背負ったオックスフォードの医学生ロジャー・バニスター、高校時代に走りの才能を見いだされ、虐待から救われたアメリカのウェス・サンティー、豊かな自然の中で育ったオーストラリアの孤高のランナー、ジョン・ランディ。3人はオリンピックでの敗北をきっかけに、“4分の壁”に向かって挑戦を始める。自分を信じてひたむきに走りつづけたランナーだけがたどりつける、感動のゴールとは…。