急死した父の跡を継いで鷹上酒造の蔵元になった芳は経営難を窮める蔵のため、土地を狙う太田垣から無担保で融資を受けることに。だが、それには条件があって、芳が利息の代わりに太田垣の所有物になれというのだった。芳と兄弟のように育ち、今は蔵で働く尚仁を想う芳だが、太田垣の申し出を受けざるをえない。尚仁も太田垣と関係を続ける芳の変調に気づくのだが-。