価格: | ¥3520 |
著者: | 藤田幸一 |
出版社: | 京都大学学術出版会 |
発行年月: | 2005年01月 |
ISBN: | 9784876986484 |
種類: | 全集・双書 (地域研究叢書) |
在庫状況: | 在庫あり |
「援助の実験場」バングラデシュ。独立後30年余年、さまざまな開発努力が実って経済発展は幾分か軌道に乗った。管井戸潅漑による「緑の革命」、マイクロ・クレジット、農村インフラ事業等の農村開発政策が、いかに普及し農村の下層民にまで裨益していったのか。その過程を「階層格差の変動」という視点から統一的に分析することで、途上国農村の市場の機能についての新しい理解を示す。世界の対バングラデシュの巨額援助がマイクロ・クレジット政策へと傾斜する中、それが想定とは異なるメカニズムで機能している事実は、効果的な開発政策策定のための極めて重要な示唆を与える。