価格: | ¥7262 |
著者: | 鶴見和子 |
出版社: | 藤原書店 |
発行年月: | 1995年11月 |
ISBN: | 9784894340268 |
種類: | 全集・双書 |
在庫状況: | |
徳川幕府のもと、泰平の世が続いたいわゆる江戸時代。身分制度秩序のなかで、女性の顔が見えにくい時代ともいわれる。自然の理として男女の役割が引き受けられて「家」意識は一般化、女訓書による女性教化が進む。しかし一方、これまでの歴史から抜け落ちてきた関係存在としての女と男を、民衆宗教や芸能に、江戸女流文学に、アイヌの口承伝承に、生活空間や食文化と社会関係に、情報としての浮世絵に、子をめぐる生と死のありように見ることで「爛熟する女と男」の近世を描き出す。