本書では、ＪＳＰのカスタムタグの実装方法という、ＪＳＰの入門書の多くが取り扱わない内容から説明していく。カスタムタグを作成できるということは、おそらくＪＳＰのもっとも強力な特徴である。なぜなら、ソフトウェア開発者とページ製作者がお互いにほとんど依存せず、並行して作業できるからである。そして、以降の章では、ＨＴＭＬのフォーム、ＪＳＰのテンプレート、モデル１とモデル２のアーキテクチャ、簡単なモデル２のフレームワーク、イベント処理、国際化、セキュリティ、データベース、ＸＭＬなどを扱う。最後にわかりやすいケーススタディを取り上げ、本格的なＷｅｂアプリケーションを開発するために、本書で説明した技術の使い方を示す。