価格: | ¥2420 |
著者: | 広谷鏡子 |
出版社: | 洋泉社 |
発行年月: | 1999年09月02日頃 |
ISBN: | 9784896914184 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
あの日、私は恋を失いかけていた。それと引きかえに、文楽と出会ったのだろうか-。文楽=人形浄瑠璃。古来のかたちをよく受け継いできた伝統芸能。だが、なにより現代の女心を揺さぶってやまないドラマであり、エロスにみちた静と動の芸術の世界なのだ。『寺子屋』で泣く快感を知り、『朝顔日記』の祐仙に笑い殺され、『冥途の飛脚』の梅川にわが身を重ねる。かくも深く、かくも心地よい“芝居”があったとは…。文楽に恋して十年、正しくも悦ばしい追っかけ道をひた走ってきた著者が、「文楽の愉しみ」を描き尽くす書き下ろしエッセイ。