価格: | ¥825 |
著者: | 立松和平 |
出版社: | ウェイツ |
発行年月: | 2002年12月01日頃 |
ISBN: | 9784901391276 |
種類: | 単行本 (That’s Japan) |
在庫状況: | お取り寄せ |
人は旅に何を求めるのだろうか?快楽だろうか、精神のやすらぎだろうか?日本人の死生観は人生を「旅」と教え、死装束で旅に出た。芭蕉がそうであり、四国の巡礼たちがそうである。日常を離れて人生を問うこと、それは人生50年の昔も高齢社会の現在も変わらない。底に流れているのは釈迦の思想であり、自然をどう捉え、どう向き合うかということだ。しかし、旅人を取り巻く自然や農村の姿は既に荒廃の兆しを見せている。作家立松和平は、「貧者の一灯」のように木を植え、米をつくる努力を営々と続けている。身の丈のシャツを着るように、できること、確かなことからやろうというミニマムの思想によって、人と自然・社会との物語の復活を試みようとしている。