価格: | ¥6600 |
著者: | 金子 肇 |
出版社: | 有志舎 |
発行年月: | 2019年03月15日頃 |
ISBN: | 9784908672293 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
「議会専制」とは耳慣れない言葉である。民主主義を象徴する「議会」と、その対極にあるはずの「専制」が結びつくのだろうか。しかし、近代中国とりわけ中華民国の時代を通じて、この言葉は「国会専制」「立法専制」等々の表現をとりながら、歴史の舞台にしばしば登場していた。そこには議会(国会)の権力が強すぎること、権限の行使が放縦に過ぎることへの批判が含意されていたのである。本書は、この「議会専制」という言葉をキーワードとして、辛亥革命から中国共産党の一九五四年人民代表大会に至る、近代中国の講会制と立憲政治の歴史を体系的に読み解こうとする試みである。