価格: | ¥1320 |
著者: | 加藤 典洋 |
出版社: | 岩波書店 |
発行年月: | 2011年11月17日頃 |
ISBN: | 9784000230421 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
核燃料サイクルの放棄は、「技術抑止」という日本のこれまでの核抑止政策の「放棄」であることを、世界に向けて宣言するかたちで、行われなければならない。今回の原発事故の最大の原因は、日本がほんとうの意味で「原子力の平和利用」を確立できなかったからだというのが、世界に向けての日本としての反省でなければならない。この宣言を起点として、ドイツの例に見られるように、日本は、東アジアの近隣諸国、米国、ロシア、その他の国に、今度こそ、核兵器を否定する国として立国することを訴え、信頼を勝ちとるのでなければならない。そして、そこから新しい外交と、産業と、哲学とを作り出していくのである。これは、夢物語だろうか。渾身の書き下ろし「祈念と国策」を収め、世に問う。