イギリスの作家A.A.ミルンの生み出した不朽の名作『クマのプーさん』(1926)、『プー横丁にたった家』(1928)は、80年にわたって世界中の読者を魅了しつづけてきました。ミルンの幼い息子クリストファー・ロビンとクマのプーさんはむろんのこと、個性的なキャラクターを持った動物たちーコブタ、ウサギ、ロバのイーヨー、フクロ、カンガとルー、トラーーがくり広げるユーモラスな会話やゆかいなエピソードの数々には、劇作家ミルンの本領が余すところなく発揮されています。そして、確かな力量をそなえた画家シェパードのチャーミングなイラストは、これらの魔法の森の住人たちに永遠の輝きを与えています。