価格: | ¥1067 |
著者: | 齋藤希史 |
出版社: | NHK出版 |
発行年月: | 2007年02月 |
ISBN: | 9784140910771 |
種類: | 全集・双書 (NHKブックス) |
在庫状況: | |
漢文は、言文一致以降すたれてしまったのか、それとも日本文化の基盤として生き続けているのか?本書は漢文の文体にのみ着目した従来の議論を退け、思考様式や感覚を含めた知的世界の全体像を描き出す。学問と治世を志向する漢文特有の思考の型は、幕末の志士や近代知識人の自意識を育んだ。一方、文明開花の実用主義により漢文は機能的な訓読文に姿を変え、「政治=公」から切り離された「文学=私」を形成する。近代にドラスティックに再編された漢文脈を辿る意欲作。