日本経済は、１９９２年のバブル崩壊を境に成長経済から成熟経済への転換を余儀なくされている。金融業界をはじめ製造業にいたるまで、成長経済を支えた基本的な仕組みはもうすでに時代遅れとなり、業界を問わず大変革が必要な時代となった。改革は、社長１人ではなく従業員全員の知恵を結集し、正しい方向づけを行えば決して難しいことではない。従来のモノ造りのいいところはそのまま残し、改めるべきところは改める。高い目標を掲げ、その目標達成のために成すべきことを明確にして、一つひとつ実行していけば確実に現場は生まれ変わっていくのである。そこで、本書では、著者が日頃考えている生産改革を成功するために必要な項目についてまとめた。