価格:¥1494
著者:山田智彦
出版社:毎日新聞出版
発行年月:1994年06月
ISBN:9784620105048
種類:単行本
在庫状況:
荒牧の狙いを大友が黙って手をこまねいて見ている筈がなく、大友は傘下の森戸悦次が経営する神戸の破産寸前の港洋銀行も一緒に救済合併せよと要求し、帝都銀行の弱体化を図る。事態は各々の思惑が交錯し二転三転するが、結局、荒牧はこの要求を呑む決断を下し、話し合いのために関西に出張した。この時、かねてから下心をいだいていた専用秘書の西条弓子を同伴する。出張最後の夜、酔った荒牧が弓子の部屋へ押し入ると、弓子は全裸でベッドに縛られていた。つい手を出したところを襲われ、写真を撮られる。フィクサー高品の差し金による大甲賀組の仕組んだ罠だった。高品はこの写真を大友に売り、大友は荒牧に全面屈服を要求した。荒牧は敗北を認めたが、ある一つの計画をもって十年後の勝利を確信していたー。
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