実戦的な柳剛流剣術の達人、朝比奈玄堂は、影から江戸の平和を護る北町奉行所の闇同心。愛刀・岩戸一文字は悪党どもの血を数限りなく吸ってきた。大きな事件もなく平穏無事な日々を過ごしていた玄堂は、故郷を離れ江戸に流れ着いた若侍から、敵討ちの助太刀を頼まれる。江戸深川で、敵の侍を捜す玄堂であったが、ある意外な光景を目にした…。一方、夜歩きの商人が連続して襲われるという凶悪な事件が起こる。下手人がまったく不明のまま、凶手は玄堂の想い人、おりんへと伸びていくが…。闇同心・朝比奈玄堂の凄絶なる斬撃が、悪党を葬り、庶民の危機を救う。好評シリーズ第４弾。