価格: | ¥598 |
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著者: | 颯手達治 |
出版社: | 春陽堂書店 |
発行年月: | 1993年06月10日頃 |
ISBN: | 9784394124283 |
種類: | 文庫 (春陽文庫) |
在庫状況: |
愛宕権現の男坂石段下に集まれとの命令を出したのは、“殿さま”と呼ばれる乞食仲間の主領であった。石段下に集合した一同の上に落下してきたのは、なんと巨大な黒牛と牛車であった。多数の死者や怪我人を出したこの怪事件の報らせを受けた若さま紋十郎は…。元奥医師柳川玄久・元怪盗のくらやみの権造・自称俳諧師の蛙十内・自前芸者の小巻姐さんと、おなじみの愉快な連中が若さま紋十郎の手足となっての活躍ぶりは…。ぶきみなカラスの群れや黒牛の首の意味する奇怪事は。奥州二本松十万七百石、丹羽左京太夫家をめぐる騒動に若さま紋十郎の名推理が冴える…。浅草黒船町の長屋の住人、“すずめの若さま”ことご存じ佃紋十郎、今回の活躍は。